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銀河鉄道保線局 銀河鉄道保線司令部
空間シールド
宇宙空間を安全に走行するために設置されている、空間シールドの簡単な概要について説明しています。




空間シールド
銀河鉄道各列車が走行する空間軌道は、宇宙空間を走行しています。列車の窓から顔を出しても客車内の空気は宇宙空間へ漏れません。「空間シールド」という透明なパイプのような中を列車が走っているため、宇宙空間へ空気が漏れない構造となっています。
また、列車を守る役目もしていますので、銀河鉄道各列車以外は入れないことになっています。が、広い宇宙では絶対に安全と言うことはありません(笑)
 
その「空間シールド」は、目に見えないものですが、999のストーリーの中で、実際に空間シールドが存在しているということがわかる場面が登場しています。
 
TV版 第25話「鋼鉄天使」  
停車駅マスプロンに到着直前に対空放射砲で攻撃され、空間シールドで守られている999号は窓にひびが入る影響で済んだシーンがあります。メーテルさんは「大したもんだわ。銀河鉄道の空間シールドバリアを破るとは。」と言っております。
TV版 第51話「透明海のアルテミス(前編)」  
999号の前方に正体不明の障害物があるということで、破壊ミサイルを送るために緊急に停止。その際、999号の煙が客車を取り巻き円を描くように後方に煙が流れていくシーンがあります。


空間シールドの大きさ

空間シールド イメージ図

「空間シールド」の大きさは、今まで設定資料集などでは明らかになっておりません。「銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー」(1998年3月7日東京丸の内東映)舞台挨拶にて松本先生は、空間シールドについて補足説明をしています。

それから一つ説明不足になってるところを補足しますと、空間軌道、銀河鉄道株式会社が敷いた空間軌道というのは、直径3、40メートルのトンネル、透明なパイプだと思ってください。ですから、あの中にいる限り窓から首を出して髪がなびいても、大穴が開いても窒息する事は無いんです。そのシールドが破られたら本当の一大事になるわけです。(一部抜粋)

銀河鉄道各列車が走る空間軌道のシールドは、断面の直径が30〜40メートルということになっているそうです。
左の図のような感じになると思います。


※空間シールドと999号との比較は縮尺とは関係ありません。


(参考1)軌道リング
「銀河鉄道999」では、原作、テレビ版、劇場版ともに設定上登場していませんが、「銀河鉄道物語」では、空間軌道に一定間隔で「軌道リング」というものが登場しています。おそらく、空間シールドを繋ぐ役目をする施設だと思われます。
軌道リング(「銀河鉄道物語」より)

(C)2003松本零士/プラネット・銀河鉄道管理局
 「松本零士World-Edition 銀河鉄道物語 ゲストメカ・美術II設定資料集 Ver.アイアンベルガー」に収録されていた軌道リングの設定画です。(設定画では「軌道パイプ」になっているようです。)

 軌道リングの大きさは具体的な数値は書かれておりませんが、対比として3両の列車が書いてあります。おそらく、平行して3編成の列車が走れる大きさという意味だと推測されます。実際に3編成の列車が並行して走れるという意味かも知れません。

 実際に実在している鉄道では、車両限界建築限界という絶対的な規定があります。
 もし、設定画のような3編成の列車が並行して走行できる設定だった場合、軌道リングの中で列車が接触事故を起こす可能性があります。車両限界、建築限界は、別項目で説明します。


(参考2)車両限界と建築限界
直接、空間シールドの説明とは関係ありませんが、参考知識として「車両限界」「建築限界」の説明をします。鉄道会社が新設路線の工事及び軌道敷を管理する際に必要な規定です。
車両限界とは?  
車両形状の限界寸法を規定するもので、平坦な直線軌道上に停止した状態で、車両の各部がその限界より出てはならない断面上の境界を言います。
   
建築限界とは?  
車両が安全に走行できる空間を確保するため、すべての構造物が建築限界の内側の空間に入ることを許さない境界を言います。建築限界と車両限界との境界は、少し空間をとって規定されています。曲線部(カーブなど)の区間は、車両の偏いに応じ拡大し、カントにともない傾斜させています。


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