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メガロポリスステーションシアター |
劇場版 |
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昭和54年のアニメ史上初の配給収入は16億5000万円。邦画収入第1位の記録がある劇場版第1作目。ゴダイゴによる主題歌「GALAXY EXPRESS 999」は、オリコンシングルチャート最高位2位。アルバム「交響詩 銀河鉄道999」は、オリコンアルバムチャートで1位を獲得という快挙をなしとげた。1980年(昭和55年)第3回日本アカデミー賞 特別賞(話題賞)受賞。 | |
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劇場版「銀河鉄道999」 | |
作品名 | 銀河鉄道999 映倫No.19710号 |
初号試写 | 昭和54年(1979年)07月21日 |
封切り年月日 | 昭和54年(1979年)08月04日 全国東映洋画系公開 |
仕上尺数 | 7681.7尺(128分) 3533米 |
配給収入 | 16億5000万円 昭和54年邦画収入第1位(アニメ史上初) |
音楽 | 主題歌「GALAXY EXPRESS 999」 1979年オリコンシングルチャート最高位2位 |
07月01日発売。1979年売上枚数 66.6万枚。 | |
アルバム「交響詩 銀河鉄道999」 1979年オリコンアルバムチャートで1位を獲得 | |
オリコン週間LPチャート1位 8月13日・20日・27日、9月3日・10日・17日・24日、10月1日 | |
受賞歴 | 1980年(昭和55年)第3回日本アカデミー賞 特別賞(話題賞)受賞(東映【製作】) |
「キネマ旬報読者選出ベストテン」第8回(昭和54年度)日本映画5位 | |
「シティーロード・メモリアル・ベスト」【映画部門】第5回(昭和54年度)ベストシネマ邦画3位 | |
「シティーロード・メモリアル・ベスト」【映画部門】第11回(昭和60年度)ベスト邦画5位 | |
「ぴあテン」【映画部門】第8回(昭和54年度)ぴあテン8位 | |
出典元:映画賞受賞作品辞典(スティングレイ・日外アソシエーツ共編)日外アソシエーツ発行
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▼ストーリー | ||
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広大無限の宇宙空間を驀進する銀河列車999。人は皆この列車に乗って、それぞれの夢と希望を追い求める。そして今、愛と勇気と冒険心を携えて、一人の若者が旅立とうとしていた・・・
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999号が発着する地球メガロポリス・ステーションを中心とした超近代的な大都会とは、全く対照的にスラム化したダウンタウン。そこで星野鉄郎は、親のいない一群の少年たちを率いて盗みを働き、飢えをしのいでいた。貧しい人間には決して買えない銀河鉄道全線の定期券を盗んで、機械人間のポリス群に追われた鉄郎を助けたのはメーテルという若く美しい女性。鉄郎は、メーテルがあまりにも亡き母に似ているのに驚いた。この謎めいた女性は、いったい何者なのだろう。 | ||
5年前、鉄郎が10歳の頃、機械伯爵が率いる人間狩りの一団に愛する母親を殺され、その美しい肉体をはく製にされた。地球の金持ち人間たちは、競って機械の体を買い、千年の寿命を得たが貧しい人たちはそれもできず、次々と殺されていくだけだった。アンドロメダへ行けば永遠の命がもらえる。鉄郎は母の形見のペンダントを胸に、いつの日かアンドロメダ行きの銀河鉄道999号に乗ることを夢見ていた。 | ||
今、15歳の勇敢な少年となった鉄郎は、父と母の仇を討つためにキャプテン・ハーロックやエメラルダスのように宇宙の海へ自由に羽ばたきたかった。美しいメーテルは、鉄郎に999の乗車パスを贈り、二人は旅立った。肉眼では見えない無限軌道を進む999。はるか後方に遠ざかっていく地球。メーテルはなぜか、哀しい顔でつぶやいた。二度と帰ることのない旅・・・・、と。 | ||
最初の停車駅は、土星の衛星のひとつタイタンだった。タイタンは太陽系で一番美しく恐ろしい星。百花繚乱、パラダイスのような街に降り立った途端、メーテルが胸を撃たれて宇宙戦闘服の男たちに連れ去られ、鉄郎は危ういところを、不思議な老女に救われた。やがて鉄郎はメーテルを探すため、老女から光線よけの帽子と銃を借りて、メーテルを奪った山賊のいるぶどう谷へ出発した。 | ||
山賊の首領アンタレスは、山のような巨漢で、数少ない生身の人間だった。鉄郎が機械人間ではないことを、しかも親の仇である機械伯爵を討とうとしていることを知ったアンタレスは、同志として素直にメーテルを返してくれた。この広い宇宙のどこかに、憎い伯爵の住む時間城がある。その場所を知っているのは女海賊エメラルダスのみという。鉄郎は、老女の息子トチローの持ち物だった戦士の銃を抱いて、メーテルと共に再び999に乗り、迷いの星と言われる氷の惑星・冥王星に向かった。 | ||
そこは、全てが氷に閉ざされていた。一面の氷原に立って涙を流すメーテル。その足もとの氷の下には、何千何百という数の死体が眠っていた。機械人間となった者たちの抜け殻だった。氷の墓地の番人シャドウは、美しい女性だったが、機械の体になったあと、ひどい後悔に襲われた。温かい肌と血を失った機械人間は、昔の生身の人間に恋い焦がれる場合が多いのだ。999の食堂車に努めるウエイトレスのクレアも、クリスタルガラスの体から、もとの人間の体を買い戻すために働いている。だがそれにしても、メーテルはなぜ氷の下の死体を見つめていたのだろう。もしかしたらメーテルは・・・・。 | ||
その時、宇宙を驀進中の999が突然、不気味な震動を起した、ドクロのマークをかがけた巨大な飛行船クイーン・エメラルダス号が接近、真紅の女海賊エメラルダスが999に姿を現わした。メーテルはエメラルダスを知っていた。いや知っているどころか、エメラルダスの命の恩人という。やがて、メーテルから乞われるまま、時間城の現位置がトレーダー分岐点であることが告げると、エメラルダスは飛行船とともに飛び立っていった。 | ||
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トレーダー分岐点・・・・。それは999号の次の停車駅、ありとあらゆる空間軌道が一点に集まっている宇宙の大分岐点だった。そして、人間や機械人間の吹き溜まり、絶望の街でもあった。鉄郎は酒場の親父から鉄郎と同じ帽子をかぶる戦士トチローの居場所を聞いて、ガンフロンティア山に向かった。タイタン星の老女の息子トチローは、残酷非情の人間狩りを楽しむ機械伯爵と果敢に戦っていたいたが、今は力尽きて、全てを鉄郎に託すと、空電となって宇宙へ消えた。勇者トチロー、彼はエメラルダスの最愛の人だった。 | ||
トチローの墓標に佇む金モールのマントを着た一人の男、それはキャプテン・ハーロックだった。そのハーロックは、街で機械伯爵が放った無法者の群れに襲われて苦闘する鉄郎を救った。 | ||
ガガーリ山の嶺、岩山の頂上に浮かぶ巨大な城の形をしたドクロ遊星。ようやくその時間城に潜入した鉄郎は、加勢に駆け付けた盗賊のアンタレスと共に戦った。体の中にたくさんの不発弾を埋め込んでいるアンタレスが胸を撃ち抜かれて誘発、そのなかの一発が機械伯爵の肩口を砕いた。そして鉄郎が、命乞いする伯爵の頭に銃弾を浴びせて、遂に念願の父母の仇を討った。 | ||
かくて機械伯爵は滅び去った。だが鉄郎の目的はそれでは終わらない。鉄郎は機械の体を人々に与えるアンドロメダの星を破壊したかった。その星さえなければ、全ての人間はつねに人間らしく生きていられる。全宇宙のために、機械人間を滅ぼさなければならない。こうした新しい目的を持った鉄郎は、メーテルと共に999に乗って、さらなる旅へ向かう。だがそれにしても、なぜ、メーテルの心は哀しく、深い憂いに沈むのか。メーテルが鉄郎に愛を覚えれば覚えるほど深まる悲しみ・・・・。 | ||
キャプテン・ハーロック、エメラルダスに見送られて、鉄郎とメーテルを乗せた銀河列車999は、ダイナミックな機関車C62に導かれて、大宇宙を驀進する。そして次の停車駅は・・・・。 | ||
そこには、想像をこえたできごとが、二人を待ち構えていた・・・。 | ||
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ストーリー:劇場版「銀河鉄道999」パンフレットより転載
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▼特報予告ナレーション |
(特報) (製作快調) |
( )内は演出文字
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▼予告ナレーション1 |
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いま、万感の思いを込めて汽笛が鳴る・・・ (製作・東映動画株式会社 ■配給・東映株式会社) 日本中のファンが待っていた、アニメ史上、最高の傑作がここに誕生した。 |
( )内は演出文字
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▼予告ナレーション |
いま、万感の思いを込めて汽笛が鳴る・・・ |
( )内は演出文字
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情報元:劇場版「銀河鉄道999」 DVD-BOX the MOVIE 予告編より
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▼映画予告 |
無限の大宇宙をめざすすばらしいロマンと冒険の旅。 |
▼キャスト | |
星野鉄郎 | |
永遠の生命を求めて、美しい謎の女性メーテルと共に、果てしない宇宙に旅立つ天涯孤独の少年。この物語の主人公である。温かい思いやりの心を持ち、勇敢で明朗闊達な性格である。 | |
メーテル | |
鉄郎と共に宇宙の旅を続ける美しい謎の女性。その正体は全く不明だが、鉄郎を身の危険から守る。メーテルには鉄郎の母の面影があり、常に鉄郎を優しくつつむ。 | |
車掌 | |
鉄郎とメーテルを乗せた銀河鉄道999号に乗務している。銀河鉄道規則を忠実に守り、たえず冷静に行動するが、クレアやメーテルの気持ちも理解する温かさもある。 | |
クレア | |
銀河鉄道999号のウエイトレス。透明なクリスタルガラスの体をもっている。鉄郎への愛情を熱く胸の中に秘め、ただ犠牲的に献身する礼儀正しく控えめな少女。 | |
機械伯爵 | |
悪の権化と化した機械人間の首領。人間狩りを楽しむ冷酷な性格で、鉄郎の母を殺した仇敵。謎の時間城の城主。 | |
トチローの母 | |
宇宙開拓者の妻。彼女自身も流浪の旅の経験があり、宇宙の厳しさを百も承知している。だから息子トチローが宇宙に出かけるときも笑って送りだす度胸ある思いやりを持つ。 | |
アンタレス | |
タイタン星ぶどう谷の山賊ではあるが、命をかけて機械化人間から人間の子供を守る勇敢な心優しい男。野性的で荒削りな性格には熱い行動力を秘めている。 | |
エメラルダス | |
宇宙をさすらう女海賊。クイーン・エメラルダス号の艦長。挑戦的な性格と同時に愛する人のためには身も心も捧げる優しい一面も持っている。 | |
リューズ | |
時間を自由に操り、老人化光線を発する機械伯爵の女。心の中では、人間の温かい血の流れていた昔の体に郷愁を感じている。 | |
宇宙戦士トチロー | |
人間に危害を加える機械化人間を憎み、機械伯爵を倒すため母のもとを離れ、宇宙に旅立った一匹狼。その意志と情熱は鉄郎に劣らない。 | |
トリさん | |
トチローとハーロック以外には気を許さない聰明な鳥。主人に忠実で常になぐさめ励ますが、ある時は非常食料となる覚悟をしている偉大なトリ。 | |
キャプテン・ハーロック | |
若者の憧れの英雄。40人の海賊を従えるアルカディア号の艦長であり、賞金のかかったお尋ね者。トチローの無二の親友で、鉄郎の行動を温かく見守り、勇気を与える。 | |
女王プロメシューム | |
アンドロメダ星雲の謎の女王。その正体は暗黒の謎に包まれている。 |
▼主題歌・挿入歌 | ||
主題歌「THE GALAXY EXPRESS 999」 |
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作詞 | 奈良橋陽子、山川啓介 | |
作曲 | タケカワユキヒデ | |
編曲 | ミッキー吉野 | |
歌・演奏 | ゴダイゴ | |
挿入歌「TAKING−OFF!」 | ||
作詞 | 奈良橋陽子、山川啓介 | |
作曲 | タケカワユキヒデ | |
編曲 | ミッキー吉野 | |
歌・演奏 | ゴダイゴ | |
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挿入歌「やさしくしないで」 | ||
作詞 | 中原葉子 | |
作曲 | 中村泰士 | |
編曲 | 青木 望 | |
歌 | かおりくみこ | |
▼停車駅 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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▼スタッフ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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▼声の出演 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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▼作品のDISC化 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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製作 東映動画株式会社 配給 東映株式会社 |