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銀河鉄道株式会社 地球本社

メガロポリス総合研究所

Megaropolice Research InstituteCo.,Ltd.

青が散るさん管理人の「メガロポリス総合研究所」が閉鎖に伴い、当社がレポートを引き継ぐことになりました。青が散るさんがまとめた貴重なレポートを保管しています。



020 酒場のオヤジ

−『さよなら銀河鉄道999』において酒場のオヤジは生きているのか?−

 
 トレーダー分岐点それはあらゆる空間軌道が一点に集まる宇宙の分岐点……旅する者が一度は必ず通りすぎるところ……自由と無法のうずまく大フロンティア。多くの男たちが夢を抱いてここへ来てある者はこの星の土となりある者はその夢を抱いたまま見知らぬ宇宙の果てへ旅立って行く処(ところ)……。そこは惑星ヘビーメルダーにある。
(劇場版『銀河鉄道999』1979年公開より) 
 劇場版『さよなら銀河鉄道999』(1981年公開)において、惑星ヘビーメルダーは戦乱により大気が極度に汚染され、駅の施設も破壊されたために999号は通過してしまった。
 劇場版『銀河鉄道999』に登場した酒場のオヤジは生きているのだろうか。
 『さよなら銀河鉄道999』の構成メモによると、酒場のオヤジは生きていたのだ。構成メモにおいて鉄郎はメタルメナと衛星サイドメルダー(決定稿ではラーメタルに変更)でヒッチハイクをして惑星ヘビーメルダーにメーテルを探しに行くのである。
鉄郎、思わず足を止める……ギターの音がする……。
鉄郎 「そんなはずはない、リューズは死んだ……
フラフラと、ギターの音のする方へ歩いてゆく。
 そこはまぎれもなく、リューズのいたあの酒場だ。
 リューズそっくりの女がギターを弾いている。
 あのオヤジがびっくりして鉄郎を見る。
オヤジ 「若いの!!よくまあ……また来たなあ!!
 そういいながら、嬉しそうにミルクをコップにつぐ。
メタルメナ 「あなた、ミルクなんか飲むの?
 軽蔑しきった顔で聞く。
鉄郎 「あのときは……おかげで……
オヤジ 「いいってことよ。……でもなあ、あれ以来、ここもさびれちまってなあ……生身の人間が少なくなっちまったし……銀河鉄道がここへ止まらなくなったせいで、新しい客も来ない。ここにいるモノは……ここで、もうどこへも行けず死ぬだけさ。夢も希望もなくした者は酒も飲まねえ……
鉄郎 「メーテルは来ませんでしたか?黒い服の女の人が……ここで死んだって聞いて来たんですが……
オヤジ 「黒い服の女ならたくさんいるよ、ここには……年中葬式みたいなところになっちまったからね、ここは……
リューズが歌う。
鉄郎 「あれは……
オヤジ 「リューズのアンドロイドさ……リューズは人気があったしね、この店のカンバンじゃったかんね……
 そう聞いてよく見ると、それは、できのよくない、アンドロイドだった。向こうで、ダンスを(チーク)している男女がいる。メーテルのように見える。鉄郎、じっとその二人を見る。
メタルメナ 「あなたも、あんなのしたいの?
 二人が離れる。メーテルではなかった。
オヤジ 「悪いことはいわねえよ。早くここから出た方がいい。ここはもう昔のヘビーメルダーじゃないんだ……一時はプロメシュームが死んで機械帝国は滅びたって、みんな喜んだのにな。……何も変わりゃしねえ……生身のわしらにゃ、悪くなる一方だよ
 鉄郎、バーを出る。オヤジ送ってくる。
オヤジ 「さよなら、鉄郎、がんばれよ……たぶん、今度、あんたがここへ来るころにゃ、わしは石の下さ
(『アニメ画集 銀河鉄道999 PART11 週間少年キング夏休み大増刊9月10日号』少年画報社、1981年、57頁)
 そして、構成メモのラスト近くでは生身の人間達の勝利を知った酒場のオヤジの反応も描かれている。
 惑星ヘビーメルダーのステーションホーム。あの酒場のオヤジが喜んでいる。
オヤジ 「よかった、よかった!!うん、これでまた、ここも昔のようになる!!
(『アニメ画集 銀河鉄道999 PART11 週間少年キング夏休み大増刊9月10日号』少年画報社、1981年、62頁)
 
 しかし、その後も惑星ヘビーメルダーのトレーダー分岐点に賑わいが戻ることはなかったようだ。なぜなら、劇場版『さよなら銀河鉄道999』から少し時代を経た設定の原作版『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』において惑星ヘビーメルダーの様子と酒場のオヤジの生存を確認できるからである。
ヤッタラン副長 「なんや知らんけどひなびた所だな〜
台場正 「ここは惑星・ヘビーメルダーの主部トレーダー分岐点だろ?
魔地機関長 「地図にはそう書いてある
ヤッタラン副長 「空間鉄道が何百本も集まっていてにぎやかな所と聞いていたが……
ヤッタラン副長 「あそこに何やら店がある
―(中略)―
ヤッタラン副長 「キャプテン!!
ハーロック 「なんだみんなここへ来てたのか
ヤッタラン副長 「他に行くところあらへんねん
ハーロック 「俺は
酒場のオヤジ 「わかってるよアンドロメダのレッドバーボンだろ?
酒場のオヤジ 「元気か?
ハーロック 「おやじさんも変わりないか?
酒場のオヤジ 「ははわしゃ年でもう長いことないわい
酒場のオヤジ 「でも淋しくはないな死んだらあんたの友だちの傍らへ埋めてもらうからな
ハーロック 「あいつも喜ぶだろう
ハーロック 「あの頃のここはいい所だったなあ
酒場のオヤジ 「まったくだ
ハーロック 「エメラルダスやメーテルや鉄郎は来たか?
酒場のオヤジ 「いいや
酒場のオヤジ 「でもみんな元気とわしゃ信じとるよ
ハーロック 「ではよき友の幸せのために!!
全員 「乾杯!!
(『宇宙海賊キャプテンハーロック』第5巻、秋田書店、1979年、202・206〜207頁)
 

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021 ミーメとラ・ミーメ

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