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銀河鉄道株式会社 地球本社

メガロポリス総合研究所

Megaropolice Research InstituteCo.,Ltd.

青が散るさん管理人の「メガロポリス総合研究所」が閉鎖に伴い、当社がレポートを引き継ぐことになりました。青が散るさんがまとめた貴重なレポートを保管しています。



018 続編の真意

−劇場版『さよなら銀河鉄道999』はなぜ制作されたのか−

 
 1979年、劇場版『銀河鉄道999』完成直後の雑誌主催の座談会において松本零士は次のように語った。
―  「メーテルの正体が明らかにならなかったっていうのは、続編の予定があるんでしょうか?
松本 「いや、そういうことじゃなくて、メーテルというのはやっぱり、鉄郎の心の中というか、少年の日の永遠の幻影であってほしいという願いが、こっちにもあるわけです。だから、あからさまにどういう人だっていうのは、正直いうと、こちらもいいたくもないし考えたくもない
―   → 司会 金春智子
松本 → 松本零士
(週間少年キング増刊9月15日号『アニメ画集・銀河鉄道999 PART7』少年画報社、1979年)
と続編を否定した。
 しかし、一方では、
「この物語は終わっても、999号はあれで終わりではないし、鉄郎の旅も、実は終わっているわけではないのですよ。鉄郎の試練というのはまだ残っているわけで、メーテルも旅を続けているわけです。」
(ロマンアルバム・デラックス24『銀河鉄道999』徳間書店、1979年、98頁)
と続編の可能性をコメントしていた。
 そして、1980年5月に続編である『さよなら銀河鉄道999』の制作が正式に決定する。

 1981年、劇場版『さよなら銀河鉄道999』公開前に松本零士は続編制作の理由を次のように語った。
「今回、なぜ続編を作るかというと、けっして前作がヒットしたからという理由ではありません。前作では、ひとつの旅が終わって帰ってきたときに、じつは、これは青春の経験を積んだということはあっても、機械帝国の問題については何ひとつ解決していなかったのです。そこまで描かないと、ひとつの物語の終わりにならないと考えたからです」。
(『アニメ画集 銀河鉄道999 PART10 週間少年キング夏休み大増刊8月20日号』少年画報社、1981年、45頁)

「前作において鉄郎はメーテル星を破壊し、それでたしかに一応の決着はついたかにみえます。けれど機械化人間というのは、鉄郎が当初考えていたほど簡単に滅びるような相手じゃない。機械化人間たちが作った機械化帝国は、それはそれでまた偉大な存在であるわけです。彼らは彼らなりに、すべてよかれと思ってことを進めている機械化人間ですからね。それは鉄郎が考えるほど、ひとりの人間を倒せば済むというような単純なものではなかったのです。
 前作で鉄郎はメガロポリスに帰ってきたけれども、結局、そこは機械化人間の巣窟であったわけです。メーテル星を破壊して、女王プロメシュームを倒したときに終わったのではなく、実はそのときから鉄郎の壮烈な戦いが始まっているんです。孤独な戦いですよね。ですから、その孤独感と戦いながら鉄郎が成長していく過程を描こうと思ったわけです。つまり、前回の劇場用『銀河鉄道999』の設定が完全に生かされた形で今回のストーリーは作られているわけです」。
(『アニメージュ』1981年5月号、徳間書店、32頁)
 
 そして、劇場版『さよなら銀河鉄道999』公開から9年後の1990年、松本零士は続編制作の真意を次のように語った。
「映画化という話はわりと早いうちからあったんです。ただ問題があって、まだ漫画が連載中で、テレビシリーズも半分も進んでいない段階で、映画で結末まで見せてしまうというのはどうかと。これには困ったわけですよ。それでそこから2本作ろうという話がでてきたわけです。1作目はとりあえず鉄郎が地球に戻るまで。2作目で連載全部の話と同時に終わらせるという形にしたわけです」。
(LD『銀河鉄道999ギャラクシーボックス』カラーガイドブック、バンダイ メディア事業部、1990年)
 つまり、原作版とテレビ版がまだ結末を迎えていないうちに劇場版1作目で謎の一部を明らかにするため、事前にさらに先の話を結末として用意しなければならなかったのである。
 

MRI

 

019 未来

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