| 013 全ては計画-1 |
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−黒騎士ファウストの真意−
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| 劇場版『さよなら銀河鉄道999』(1981年公開)の中で、鉄郎はミャウダーに次のように語っている。 |
ミャウダー 「親父さんは?」
鉄郎 「母さんの話じゃ死んだらしい…機械化人と戦ってな…」
機械化人間と戦っていたはずのファウストは、なぜ自ら機械化人間となり機械化帝国の女王プロメシュームに仕えていたのだろうか。
劇場版『さよなら銀河鉄道999』の中で、ハーロックは、
「…鉄郎、お前の父は昔、俺やエメラルダスとともに戦った素晴らしい戦士だった。不幸にして途中で袂を分かったが、」 |
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と言っている。その袂を分かった原因とは、いったい何だったのだろうか。
松本零士は、ファウストについて次のように語っている。 |
さて、今回登場した星野鉄郎の父、黒騎士ファウストは、かつてハーロックと俺の旗の下に戦う≠ニいう志を胸に、宇宙をさすらっていた。それは具体的には、機械化帝国と戦っていたということなのだろうか。
「制作者としては特にそういうことは考えていませんでした。というのは、彼らの志というのは、そういった個々の問題―機械化人との問題とか―そういったものではなく、もっと大きな考え方の基本にあるものです。そして、その前には、機械化人との問題など、ごくささいなものにすぎない」(松本氏)
その志は同じでも、ちがった道を選んだ彼ら。
黒騎士は強大な機械化帝国の頭領となった。ハーロックが自分の船に理想郷という名を冠したように、黒騎士は機械化帝国に理想郷をみたのだろうか?
「それはちがいます。少なくとも、鉄郎に対してあたかも機械化人を代表するかのように立ちはだかった黒騎士は、機械化帝国を倒そうとする息子を鍛えげる試練を課す父親なんです。そしてその父も子も、ともにその志を、信念をもって貫こうとする男たちなのです。ですから、ハーロックも彼らの戦いを黙って見守り、黒騎士を友と呼ぶのです」(松本氏)
キャプテンハーロックの友になり得るものは、その志を同じくするもの、そしてその志を貫きとおす信念を持っているものといえる。
最後の999の旅は、鉄郎の自立の旅だった。限りある生命の尊さを信じ、自らが大地に立てた誓いを果たすためのもの。それは鉄郎が、彼の志をとおそうとする旅だったともいえるだろう。その旅の終わりは父親との対決だ。
「父親というのは、男が成長していく過程で必ずぶつかる存在だ。そして、それを乗り越えていかなければならない宿命を持つ。それによって、男は大きく成長するのだと考え、黒騎士ファウストというキャラが創られたのです」(松本氏)
(『アニメージュ』1981年9月号、徳間書店、22〜23頁) |
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しかし、ファウストが鉄郎を鍛えるためだけに機械化派になったとは、考え難い。
そこには、ファウストを動かすもっと大きな流れがあったに違いない。 |
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MRI
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014 全ては計画-2
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