【受付に戻る】

銀河鉄道株式会社 地球本社

メガロポリス総合研究所

Megaropolice Research InstituteCo.,Ltd.

青が散るさん管理人の「メガロポリス総合研究所」が閉鎖に伴い、当社がレポートを引き継ぐことになりました。青が散るさんがまとめた貴重なレポートを保管しています。



007 メーテルの過去-3

−1000年女王の設定は変更されたのか!?−

 
1996年08月 原作版『銀河鉄道999』の新シリーズが『月刊ビッグゴールド9月号』(小学館)にて連載スタート
1997年12月 ミュージカル版『銀河鉄道999』がアートスフィア(天王州アイル)にて上映
1998年03月 劇場版『銀河鉄道999 エターナルファンタジー』公開
1999年12月27日 原作版『メーテルレジェンド』のネット(円谷クリエイティブ 松本零士Official Site)連載スタート
2000年09月20日 OVA版『メーテルレジェンド 第一楽章』レンタル開始
2000年12月06日 OVA版『メーテルレジェンド 第一楽章』VHS/DVD発売
2000年12月20日 OVA版『メーテルレジェンド 第二楽章』レンタル開始
2001年03月07日 OVA版『メーテルレジェンド 第二楽章』VHS/DVD発売
 世紀末から新世紀にかけて、『銀河鉄道999』の世界が再び動き始めた。
そして、それは『1000年女王』と『銀河鉄道999』の関係にも新しい変化をもたらしたのである。
 1982年3月に劇場版『1000年女王』が公開され、松本零士がメディアで、1000年女王(地球名=雪野弥生・ラーメタル名=ラー・アンドロメダ・プロメシュームU世)がメーテルであることを発表して以降、そう信じられてきた設定に異変が起きたのである。
 1999年3月、ネット版雑誌のインタビューに松本零士は次のように語った。
持田 「そうした松本先生の人生の集大成と言われる『ハーロック・サーガ』ですが、これからどのような展開になっていくのでしょうか?
松本 「ハーロック・サーガは超大な物語になります。自分の子供達と称している設定したキャラクターが時空を超えて総動員で登場しますから、正直言うと「先はまだどうなるかわからんよ」というところがある。そしてまだ描いていない空白の部分もあります。そこを埋めていく作業が残っていて、それを今から描いていかなければいけない。
たとえば『1000年女王』のなりゆきですよね。『1000年女王』というのはメーテルとエメラルダスという双子の姉妹の母親の話ですから、その母親がなぜあれほどむごくアンドロイド化したかという母親の苦闘の物語があるわけです。これをつながなきゃいけない。娘ふたりに「自分を殺せ」と言って宇宙に送り出した母親の心境を描かないと、ハーロックや他の者と連動した物語につながってこないわけです
※持田→ 持田修一
※松本→ 松本零士
(ネット版『BART3230』1999年3月、集英社、http://www.bart-magazine.com/magazine/interview/8.html)
 松本零士の「『1000年女王』というのはメーテルとエメラルダスという双子の姉妹の母親の話です」というコメントによって、90年代後半において1000年女王(地球名=雪野弥生・ラーメタル名=ラー・アンドロメダ・プロメシュームU世)の正体は、メーテルから機械化帝国の女王プロメシュームに設定が変更されたのだ。
 なぜ、設定は変更されてしまったのだろうか、4月になると松本零士はさらに詳しく雑誌インタビューにつぎのように語った。
―  「一説には、目的の星に命をどんどん送り込むから、喪服なのではという説も…
松本 「うん。喪服という意味もあるんです。その星を破壊するために同士を送り込むわけですよ、彼らは覚悟の上で、要するに部品と化して星を構成するために、自分はあえて1本のネジになるという、その代わり、時が来たらこの意志を持ったネジは破壊されて抜けるんです。メーテルはそのために覚悟を決めた青年達を、歯をくいしばって星へ送り込む役をしてたんです。それは自分の母親の星なんですよね。機械人間になる前の、正常な人間だった偉大な母親ね。ラー・アンドロメダ・プロメシューム、これはハッキリ言うと1000年女王です。その母親の伝言があって、薄れゆく記憶の中で、娘である双子二人を宇宙に送り出す時に、私を倒せと。そして有機生命体、生きとし生けるものを守る役目を、二人で分担して果たしなさいと言って、必死の思いで送り出してから、このお母さんは意識としては死んで、恐ろしいアンドロイドに変わっていく。だからメーテルはその星を母親の言いつけ通り破壊しに行ったわけです
―  「1000年女王では雪野弥生が姉で1000年盗賊のセレンが妹ですよね、あれは、雪野弥生がメーテル、セレンがエメラルダスということじゃなくて…
松本 「メーテルはその娘です。ラー・アンドロメダというのはアンドロメダの太陽という意味で、最後に1000年女王が一体化したのは、プロメシュームという金属なんです。実在する重金属の名前で、要するに天然の中にはなくて、人口でしか存在しない。だから完全な人工物で、生身の人間ではない、アンドロイドですね。『1000年女王』では、女王は柩の中に入って1000年づつ交代して帰っていくでしょ、それが帰った先が惑星大アンドロメダ。ところが途中でラーメタルという星が凍りつく宇宙の果てで破壊に瀕しているわけです。ラーメタルは、人工化、サイボーグ化する以外にもう生きる手だてがない。その手だてを突き詰めていくと、今度は機械の方が暴走を始めるんです。結局は機械に支配される運命にあって、プロメシュームはその時に自分の生身の娘二人に永遠の命だけ与えて、まず私を倒せと。哀しい母親なんです。最終的には自分が1000年女王として君臨した地球を守ることになるんですが、この因果関係のところが、これまでミッシング・リンクだったんです。今度ようやくつながって、『メーテル・レジェンド』というタイトルで描いて、アニメーションでやります
―  「なるほど、つながりました。『メーテル・レジェンド』にドクター・バンは出てきますか?
松本 「出てきます。早くから機械化の不穏な動きに気づいて反乱をおこす役で。ドクター・バンも出てきますし、少年少女の日のメーテル、トチロー、エメラルダスもね
―  「こうしてミッシング・リンクを埋めながら、作品をまとめにかかる一方で、全体を終わらせてしまうのは…
松本 「うん。あんまり早くまとめてしまうと、自分の命も終わってしまうような気がしていやなんですよ(笑)。だからまだ25年くらい先でいいかなと。ゆっくりとまとめていきたいですね。(99年4月5日、零時社)
(『フィギュア王 22』1999年6月、ワールドフォトプレス)

インタビュアーの「あれは、雪野弥生がメーテル、セレンがエメラルダスということじゃなくて…」という核心を突いた質問に対して、松本零士は「メーテルはその娘です。」と設定を変更した理由にはいっさい触れずに、1000年女王がプロメシュームであることで話を展開している。
 つまり、今後(1999年以降)は「1000年女王=メーテル」という設定から「1000年女王=プロメシューム」と変更され、全ての話が進行するということが明らかになったのである。
 

MRI

 

008 メーテルの謎-1

【受付に戻る】