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銀河鉄道株式会社 地球本社

メガロポリス総合研究所

Megaropolice Research InstituteCo.,Ltd.

青が散るさん管理人の「メガロポリス総合研究所」が閉鎖に伴い、当社がレポートを引き継ぐことになりました。青が散るさんがまとめた貴重なレポートを保管しています。



004 メーテルの正体-3

−惑星メーテルはもう一人のメーテルなのか?−

 
メーテル 「(心の声)やめて!!この星は私自身!この星はもう一つの私の心……。別れては暮らしているけれど、どちらも私……」。
メーテル 「私なのです!!
 これは、劇場版『銀河鉄道999』(1979年公開)の中でメーテルが、惑星メーテルを破壊するためにペンダント(ドクター・バン)を星の中心に投げなくてはならなくて苦悩する場面である。
 このメーテルのセリフから判断するかぎり、惑星メーテルもメーテルということになる。惑星メーテルがもう一人のメーテルとは、どういうことなのだろうか?メーテルは二人存在するのだろうか?
 この答えの鍵を松本零士は劇場版『銀河鉄道999』(1979年公開)公開前の雑誌主催の座談会において次のように語っていた。
池田 「謎めいた神秘的な雰囲気とか、特にメーテルの場合は、あまり人間ぽくない、けれども機械ではない暖かさを持っていなきゃいけないと思うし、そういうものを壊さないように、それに近づくようにと思うと、思うほうばかり先に行っちゃって……
松本 「結末のほうへいくと、二役やるはめになりますよ
池田 「あっそうですか(笑い)
※池田→池田昌子(メーテル役の声優)
※松本→松本零士
(『アニメ画集 銀河鉄道999 PART3 週間少年キング新春大増刊1月14日号』少年画報社、1979年、53頁)
 松本零士が予告した二役とは、メーテル役の声優池田昌子が「メーテルの場合は、あまり人間ぽくない、けれども機械ではない暖かさを持っていなきゃいけないと思うし」と言ったことに対してなので、生身の人間と機械化人間の二役のことと考えられる。
 そして、この機械化人間の役にあたるのが惑星メーテルなのではないだろうか?
 プロメシュームはメーテルに、劇場版『さよなら銀河鉄道999』(1981年公開)の中で、
お前は、鉄郎とともに自分の分身であるメーテル星と、人の姿をしたこの私を破壊した……私たちは半分ずつ自分を失ってしまった……
と言い、さらに劇場版『さよなら銀河鉄道999』の構成・原案の中でも、
あなたは、あの少年とともに、自分の分身であるメーテル星と、人の形をしたほうの私を破壊した……私たち母娘は……半分ずつの自分を失ったわけです……あなたは自分自身の心をわけあたえた星を……私はこの星を残して体のほうを……
(『アニメ画集 銀河鉄道999 PART11 週間少年キング夏休み大増刊9月10日号』少年画報社、1981年、61頁)
と言っている。
 プロメシュームの「自分の分身であるメーテル星」「あなたは自分自身の心をわけあたえた星」というセリフから、やはり惑星メーテルもメーテルということが考えられる。
 では、惑星メーテルがメーテルであることに使われている表現の「分身」という言葉は、どういう意味なのだろうか?国語辞典によれば、
からだが二つ以上に分かれること、また、分かれた身
(『広辞林』〈第五版〉三省堂、1978年)
という意味である。
 メーテルの場合の分身は、からだではなく心・魂が分かれたものと考えられる。
さらに、『映画銀河鉄道999大百科』には、
この機械化母星メーテルの中心核には、メーテルのもう一つの心があるのだ。この星を破壊するということは、自分の心をも殺してしまうことになってしまう。
(『映画銀河鉄道999大百科PART-2』勁文社、1979年、296頁)
と記されている。
 では、メーテルの分身または、もう一つの心ということであれば、惑星メーテルも意志を持っているはずである。
 劇場版『銀河鉄道999』の構成メモ4よって、惑星メーテルが意識を持っていることがわかる。
機械化惑星メーテル、空間でしだいに発光を増してゆく。宇宙に声が……メーテルの声がひびく。
メーテルの声(惑星の声) 「私はメーテル……機械化惑星メーテル……永遠の命……永遠の自由をもつもの。私はメーテル……永遠の時間の中を私は進む……永遠の宇宙を終わることなく!!」
 惑星メーテルがゆっくりと動きはじめる……それは、生きた惑星なのである。
ハーロック 「あの惑星は、意志をもっているぞ!!」
(『銀河鉄道999設定資料集 週刊少年キング増刊10月28日号』少年画報社、1979年、82頁)
 さて、惑星メーテルはメーテルなのだから意識を持っていることがわかった。では、この二人のメーテルは、それぞれがまったく独立した存在なのだろうか?
 原作版の最終話にも惑星大アンドロメダの中心に存在する機械のメーテルが登場する。最終話において、人間のメーテルは次のように語った。
メノウ  「おまちしていましたメーテルさま
メーテル 「メノウさん……分身の私を通して見えていました…鉄郎をネジにしてご満足?
(『銀河鉄道999』第18巻、少年画報社、1981年、192頁)
「分身の私を通して見えていました」ということは、メーテルという存在は、人間と機械である体の両方を意識またはコントロールできるのではないだろうか。
 原作版の機械のメーテルは、鉄郎にこのことについてわかりやすく次のように語っている。
私はメーテル…あなたと一緒に旅をしてきたメーテルが見る時…私も同じものを見る………あなたの側のメーテルが喜ぶ時私も喜ぶ メーテルが悲しむ時 私も悲しむ……かよいあう同じひとつの心をもった…ふたつの存在……私はメーテル
(『銀河鉄道999』第18巻、少年画報社、1981年、191頁)
 つまり、機械の体と生身の人間の体の両方にかよいあう同じ一つの心をもった、二つの存在、これがメーテルの本当の正体だったのである。
 

MRI

 

005 メーテルの過去-1

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