| 002 メーテルの正体-1 |
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−劇場版『銀河鉄道999』によってメーテルの正体は解明されたのか?−
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銀河鉄道999ファン永遠の課題「メーテルの正体」について解き明かしたい。
この難題の始めに、劇場版『銀河鉄道999』(1979年公開)によってメーテルの正体は、本当に明らかになったのか?まず、そこから検証を始めたい。
劇場版『銀河鉄道999』公開前、1979年6月17日名古屋東映パラスにおいて、銀河鉄道999ファン大会が行われた。その講演において、松本零士は劇場版『銀河鉄道999』について次のように語った。 |
「皆さんは、どんなものをつくっているのか心配でしょうけど、TVやマンガの一話一話完結のものを一度分解してもう一度組み立て、メーテルはどういうところから来た、どういう人なのか、という近い話を設定しております。ですからご覧いただくと、メーテルの正体も、機械の身体をくれる星もわかってしまいます」。
(ロマンアルバム・デラックス24『銀河鉄道999』徳間書店、1979年、91頁)。 |
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| また、劇場版『銀河鉄道999』制作途中の雑誌主催の座談会において、担当プロデューサーの高見義雄も、 |
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「『メーテルというのは、本当は何者なんだろうか』『鉄郎をなんのために銀河鉄道999に乗せたんだろうか』……そういったみんなが知りたいことが、映画を見ていただくと総てわかるんです。これは映画を見ていただかないと、雑誌でもテレビでもいっさい発表しません」
(『アニメ画集 銀河鉄道999 PART4 週間少年キング陽春大増刊4月22日号』少年画報社、1979年、77頁) |
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と語った。
そして、1979年8月4日、全国東映洋画系において劇場版『銀河鉄道999』は公開された。
さて、劇場版によってメーテルは機械帝国の女王プロメシュームの一人娘であることが明らかになった。しかし、それはメーテルの正体ではなく、身分が明らかになったことに過ぎない。
なぜなら、「身分」とは、 |
| 社会的な地位、分際(『広辞林』〈第五版〉三省堂、1978年) |
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| のことであり、「正体」とは、 |
| 実際の姿。本体。変化する前のもとの姿(『広辞林』〈第五版〉三省堂、1978年) |
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| のことであるから意味合いが違うのである。 |
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それどころか、劇場版『銀河鉄道999』は、新たなメーテルの謎を残したまま終わってしまったのである。
その謎とは次の3つである。
(1) メーテルが鉄郎に言った、「鉄郎のお母さんの若い時の姿の生き写し」とはどういうことなのか?メーテルは生身の人間と機械化人間のどちらなのだろうか?
(2) 惑星メーテルは、もう一人のメーテルなのか?
(3) 冥王星の氷の下に眠っているメーテルの昔の身体は、どんな姿をしているのか?メーテルの過去とは?
実は、劇場版『銀河鉄道999』制作終了直後の雑誌主催の座談会において、松本零士は次のように語っていたのである。 |
松本 「実をいうと、メーテルの正体っていうのは、完全に明かされないまま、曖昧にしてあるわけですね」。
高見 「そうですよね。わかってないよね」。(47頁)
−(中略)−
― 「メーテルの正体が明らかにならなかったっていうのは、続編の予定があるんでしょうか?」
松本 「いや、そういうことじゃなくて、メーテルというのはやっぱり、鉄郎の心の中というか、少年の日の永遠の幻影であってほしいという願いがこっちにもあるわけです。だから、あからさまにどういう人だっていうのは、正直いうと、こちらもいいたくもないし考えたくもない」。
野沢 「そうですね。やっぱり夢を壊したくない」。
松本 「なるべく思い出の中に、そっとしてほしいんです」。
池田 「どこかに謎が残ってないと」。
野沢 「鉄郎の中に生きてるメーテルじゃなくなってきちゃう」。
松本 「だから、あの列車そのものが、鉄郎の胸の中を走った、心の中を走った列車だという風に解釈してくださいと、人には説明してるわけです。そうするとその心の中の列車に乗っていたメーテルという女性も、その心の中の幻影だということですよね」。(48頁)
※松本→松本零士
※高見→高見義雄(プロデューサー)
※― →司会 金春智子
※池田→池田昌子(メーテル役の声優)
※野沢→野沢雅子(鉄郎役の声優)
(『アニメ画集 銀河鉄道999 PART7 週間少年キング夏休み大増刊9月15日号』少年画報社、1979年、) |
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つまり、劇場版『銀河鉄道999』ではメーテルの正体は、明らかにならなかったのである。
しかし、映画が残した新たな3つの謎は、メーテルの正体を解明していくための重要な鍵となるのである。 |
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MRI
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003 メーテルの正体-2
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