|
銀河鉄道資料室 書籍保管係 |
少年画報社文庫版「銀河鉄道999」 | |
少年画報社が発行した文庫版の紹介です。単品とBOX発売とありました。帯に書かれたコメントも紹介します。第1巻から12巻までがアンドロメダ編、13巻以降はエターナル編となります。 | |
少年画報社文庫「銀河鉄道999」 全12巻セット | |
発行 | 1994年5月4日 初版 |
定価 | 7,200円(税込) |
巻数 | 第1巻〜第12巻 |
第1巻 | ||||||||||||||||||||
謎の美女メーテルが銀河系宇宙に誘なう21世紀FANTATICの旅・・・鬼才・松本零士の不朽の名作ついに登場!! | ||||||||||||||||||||
僕は「銀河鉄道999」の中で、僕に残された時間---人間の"限りある命"の尊さを描こうと思いました。人間の生命の何とはかない短いことか。しかし、その限られた時間の中で頑張る人間ということで、星野鉄郎少年を設定しました。(中略)メーテルという女性は、そんな鉄郎にとって、思春期の願望と幻影、希望と夢そのものです。どんな男の子にも思春期の思い出は、いつまでも消えずに残っていて、二度と戻らないもの、非常に切ないものです。(中略)そういう鉄郎の成長過程に、僕は波乱万丈の物語を用意しました。(松本零士「銀河鉄道999」に寄せてより) | ||||||||||||||||||||
|
第2巻 | ||||||||||||||||||
史上に残る不朽の名作!!松本零士が21世紀に挑戦する.。その名はGALAXY EXPRESS 999!! | ||||||||||||||||||
「銀河鉄道の夜」といえば、いうまでもなく宮沢賢治の傑作メルヘンである。(中略)そして今ここに、松本零士さんの渺茫たる大長編「銀河鉄道999」がある。その原イメージは、宮沢賢治の作品から触発されたものであろうが、この壮大なロマンは、宮沢賢治のそれとはちがった"松本零士宇宙"のドラマ化にほかならない。(中略)とにかく私などは、無数の星がわびしく光る広大な宇宙空間へ向かって、SL・C62に引かれた長い長い列車が飛び立って行くシーンを見ただけで、わくわくしてしまうのである。(作家 小松左京 解説より) | ||||||||||||||||||
|
第3巻 | ||||||||||||||||
人類の夢と希望を乗せて銀河鉄道999が大宇宙を飛躍する!!松本零士が贈る愛の賛歌!! | ||||||||||||||||
松本さんの作品にあらわれるヒロインたちは、すべて夢のように美しく、たおやかで、闇の中に光る妖精のような神秘性をおび、なぜか常人のはかりしれないさまざまなことを知っており、時には超能力さえ発揮して、雄々しく戦って主人公を助けるのだが---この女性たちを、単に"天使"といってしまっては、何かものたりない。とりわけ「銀河鉄道999」に出てくるメーテルは、少年に対して無限にやさしく、憂愁にもち、ダンテを地獄の座に案内するウェルゲリウスと、天国へ導くベアトリーチェとを一身にかねそなえているようだ。(作家 小松左京 解説より) | ||||||||||||||||
|
第4巻 | |||||||||||||||||
松本美学が冴える!!銀河鉄道999がゆく。大地を蹴って宇宙の彼方へ。快調・不滅の大ベストセラー!! | |||||||||||||||||
|
第5巻 | ||||||||||||||||
一方に宮沢賢治の名作があり、ここに松本零士の壮大な宇宙ロマンがある!!美女と少年を乗せて銀河鉄道999がゆく!! | ||||||||||||||||
「銀河鉄道999」は、SF漫画の世界に新風を吹き込んだ作品としても、永久に記憶にとどめられることになった。昭和53年度の小学館漫画賞と、日本漫画家協会特別賞が「銀河鉄道999」に授与されたのは、当然の結果かもしれない。(中略)この作品のユニークさは、あらゆる星を遍歴していく点であろう。つまり、これは宇宙の未知の星との戦闘ドラマではなく、星の一つ一つを旅していく星物語になっている。(中略)松本零士はファンタジックなタッチによって、登場人物の謎の美女メーテルと、星野鉄郎少年に自らの熱き想いを託して、銀河系宇宙の旅に出たのである。それは、取りも直さず"限りある命の賛歌"といえる。(評論家 石子 順 解説より) | ||||||||||||||||
|
第6巻 | |||||||||||||||
俊英・松本零士が謳う・・・銀河系宇宙に人類の夢を託して贈る限りある命の賛歌!! | |||||||||||||||
昭和47、48年ごろのことだろうか、SF作家が集まると、松本零士さんの漫画「男おいどん」が話題になったものである。小松左京、筒井康隆、平井和正などといっしょに飲んでいるときである。当時、"サルマタケ"(汚れたサルマタに生える菌)がSF界でも流行語になりかけた。ぼくは、そのころ(中略)松本さんの作品は、いくつか読んでいたが、そのファン気質が「男おいどん」で決定的になった。(中略)なぜ、そんなふうに松本漫画を読んだかというと、(中略)私事になるが、ぼくも漫画家になりたかったのである。ぼくも松本さんも昭和13年生まれの寅年である。同年には石ノ森章太郎さん、平井和正さん、高斎正さんなどがいる。一回り上の寅年には、漫画界では故手塚治虫先生、SF界では星新一さんがいる。ぼくたち・・・つまり松本さんと同じ年齢は、終戦後、腹すかせていた世代に属するのである。(作家 豊田有恒 解説より) | |||||||||||||||
|
第7巻 | |||||||||||||||
銀河系宇宙をどこまでもSLが飛躍する!!松本美学が冴える不滅のベストセラー!! | |||||||||||||||
私は「銀河鉄道999」を読んだとき、ああ、これこそ松本零士先生の世界だと感動しました。仕事をしていると、嬉しいことがあるのと同じくらいに、いやなことがあります。そんなとき、「銀河鉄道999」を読むと救われます。"どうせ死ぬのだからこそ、生きているうちに、自分のやりたいことを一生懸命にやるのだ"という、あの鉄郎の言葉に勇気づけられているのです。そういう意味で「銀河鉄道999」は、まるで聖書のような作品です。何か救いが欲しいとき、この漫画を取り出して、パッと開くと何かに触れ、何かに気づき、そして満足させられます。(声優 麻上洋子 解説より) | |||||||||||||||
|
第8巻 | ||||||||||||||
SL・C62が舞う。美女メーテルが宇宙に踊る!!松本零士が展開する・・・人間愛の賛歌、いよいよ佳境!! | ||||||||||||||
宮沢賢治は「銀河鉄道の夜」で、新しい機械(SL)が開示する宇宙的イメージを適確にとらえ、それをきらめくような硬質のメルヘンにつくりあげた。また川端康成は、夜汽車がトンネルの闇をくぐって到達した白銀の「雪国」を、そこにひびく美しい娘の声を契機に、一つの"別世界"として描きだした。「銀河鉄道999」もまた、近代日本の新しい感性の原点となった、"夜行列車幻想"の系譜を引くものである。(中略)この武骨でアナクロニックな20世紀前半日本型の列車は、主人公の日本少年・星野鉄郎と一体になって、シンボリックな意味を持ちはじめる。この作品では(中略)暗黒の宇宙を見入っている主人公の"暗いガラスに映った自分の顔"が、しっかりと描きだされ、それが重大な意味を担っているように思えるのだ。(作家 小松左京 解説より) | ||||||||||||||
|
第9巻 | ||||||||||||
時空を越えて、銀河鉄道が飛躍する。松本美女が冴える、史上に残る大ロマン! | ||||||||||||
松本零士が描く世界には、実感と感触とを覚えさせられる。本当に鉄郎と星の旅をしているような気にさせたり、本当に計器を見つめながらハンドルを握っているような感じがする。松本零士の漫画の魅力は、空想を体験させ、その体験から未来を予知させていくエネルギーを持っているところにあるだろう。未来は死ばかりあるのではなく、体当たりするような極限状況があるだけではなく、人間が精一杯生き抜いて、宇宙全体を平和にしていく、という状況があるのであり、そういう方向に舵をとっていきたい---これがここにあふれる願望なのではないだろうか。ぼくらは松本零士が送り込む未来の風に吹かれて、今日も宇宙空間を旅する。現実の地球に思いをはせながら---。(評論家 石子 順 解説より) | ||||||||||||
|
第10巻 | ||||||||||||||||
未来宇宙に展開する人類の限りなき冒険の旅。鬼才・松本零士の真髄がここにある!! | ||||||||||||||||
漫画を描き、アニメーションを作ることは、子供のころからの僕の夢でした。それもメルヘンチックなものと、SF的なものとを合体させた"大漫画映画"を作ってみたかったのです。(中略)僕が何よりも好きなメカニズムと、あたたかいメルヘンを共有した「銀河鉄道999」が今、漫画となり、スクリーンの中でも動き出しました。それに乗って僕の旅も未来に向かって始まろうといています。この作品は、東映動画によってアニメーションに作られ、幸いロードショー公開されて絶賛を博しました。そういう意味でも、僕にとって生涯の夢を果たし得た大仕事でした。いつか僕がくたばったら、この汽車に乗ってどこか遠くへ飛んで行くんだみたいな、非常に馬鹿らしくロマンチックで、それでいて激しい感情を持った作品になったと思います。(松本零士 「銀河鉄道999」によせてより) | ||||||||||||||||
|
第11巻 | ||||||||||||||
銀河鉄道に人類の夢を託す松本零士の愛の賛歌!!いま時を重ね、時を越えて永遠のコレクションになる!! | ||||||||||||||
宇宙を横ぎって走る列車の行く手に、次々に停車駅としてあらわれる奇妙な星々は、ある時はあらあらしく、ある時はわびしく、そしてその一つ一つは、バンヤンの「天路歴程」にあらわれる町々のように---いや、それより一層さだからぬある種の"寓意"をおびているのだ。すでにこの巻におさめられた分だけで、これまであった数多い幻想文学のスケールをぬいており、その質もまた最良のものであることはまちがいないのだが---それにしても(中略)いったい松本さんは、この物語を終わらせることができるのだろうか?(中略)男らしく歯を食いしばった、ずんぐりした少年が、あの宇宙の虚無に向かって雄々しく挑戦の汽笛を鳴らすC62とともに、流星の長い軌跡を残しつつ永遠の闇の彼方へ消えてしまっても、それはそれでいいと言う気もするのだが・・・。(作家 小松左京 解説より) | ||||||||||||||
|
第12巻 | ||||||||||||||
美女メーテル!!それは少年の心に宿った青春の幻影!!いま松本零士の宇宙の旅が万感の想いを込めて終わる!! | ||||||||||||||
SF界には、漫画を描いていた人が少なくない。手塚治虫先生のようにSF漫画ばかりではなく、SF小説まで書いている人もいるが、その逆に、かつて漫画を志したのは、ぼくだけではない。かの有名な「日本沈没」の小松左京もそうだが、筒井康隆さんは、ちゃんとした漫画の単行本を出版している。眉村卓さんも、手塚先生のもとに、たくさんの漫画(作品)を送っている。(中略)「銀河鉄道999」はまぎれもなく100パーセント、松本零士さんの仕事である。雑誌や本で読み、テレビや映画で見て、同じSF作家として、おおいに感心させられた。(中略)C・Sルイスの「沈黙の惑星」が、これに近いムードを持っているが、他には、ちょっとみあたらない。(作家 豊田有恒 解説より) | ||||||||||||||
|
少年画報社文庫「銀河鉄道999」 13巻〜18巻 6冊セット | ||||||||||||||
|
第13巻 | ||||||||||||||
万感の想い、ふたたび・・・!メーテルと鉄郎の運命を乗せて999の新たなる旅が始まる!! | ||||||||||||||
早く走ってもゆっくり走っても旅は時間と共に進むもの。鉄郎の信じているとおり、「時間は夢を裏切らない」それが宇宙を支配する絶対的大原則だと鉄郎が気づく時が来る。 999の新しい旅立ちである。「夢もまた、時間を裏切ってはならない」その義務を果たす者だけが宇宙で生き残るのだ。宇宙の海とはそういう場所である。 |
||||||||||||||
|
第14巻 | |||||||||||||||
ハーロックの想い、エメラルダスの心・・・運命を切り拓く者たちと共にメーテルと鉄郎の旅は続く・・・!! | |||||||||||||||
少年の夢を嘲笑う者は・・・若者の未来を侮る者は・・・いずれその夢と未来から手痛い報復を受ける事となる。大宇宙万古不変の大鉄則である。夢と未来を阻む大敵がひとつだけあるとすれば、それは「孤独感と寂しさ」だけである。それに耐える気力がある限り、夢と未来が負ける事はない。 | |||||||||||||||
|
第15巻 | ||||||||||||||
星を巡る999の旅・・・出会いと別れをくりかえしながら鉄郎は使命の重さを魂に刻む! | ||||||||||||||
生涯一度も悩む事なく、考え込む事もなく、後悔もしない人間は一番楽しいとも、一番つまらないともいえる人生を送ったといえるだろう。ただ、多くの人々は等しく深く考え込み・・・胃に穴があくほど悩み、苦しみにさいなまれる瞬間があるものだ。ましてや思春期ともなれば当然のことである。星の海であろうと地球上であろうと変わりはない。 | ||||||||||||||
|
第16巻 | |||||||||||||||
戦う意志は未来へ伝わる・・・くじけない心を握りしめ鉄郎は強大なる敵と立ち向かう!! | |||||||||||||||
大星雲であろうと、恒星であろうと惑星であろうと、その宇宙で永遠に存在し続けるものは何もない。長く生き残るには、生命体にしろ構造物にしろ、強烈な「意志の力」が必要だ。気力に満ち溢れる者のみが、より長い存在を可能とする。人もまたその中のひとつの存在である。 | |||||||||||||||
|
第17巻 | ||||||||||||||||||
星の海を併走する999、アルカディア号、そしてクィーンエメラルダス号・・・そして始まる鉄郎の新しい旅・・・!! | ||||||||||||||||||
鉄郎の旅は999の宇宙軌道とともに今、新しい旅に突入した。死と神秘と妖怪の手から、光と時間を支配する希望の人のいる世界目指して・・・その偉大な存在の名は・・・「フォトン」光そのものを示す名前である。未来はそこから始まるのだ。これが、銀河鉄道999の真の物語なのだ!! | ||||||||||||||||||
|
第18巻 | ||||||||||||||||||
夢は無限の旅の中で必ず叶う!時の輪を巡る旅を続ける鉄郎を乗せて999は星の海を行く・・・!! | ||||||||||||||||||
鉄郎はふと思った。メーテルはこの宇宙の「時の輪」を何度も巡って来た人ではないのだろうかと・・・だから、この宇宙には邪悪な心を持った者、悪意のカタマリのような生命体より善良で心優しい「生命」の方が多いのを知り尽くしているのかも知れないと・・・そう信じて旅をすればいつか「光も時間も追い越して走る時」が来る、必ず来る・・・と!! | ||||||||||||||||||
|