2021年11月23日(火・祝)に東京オペラシティーホールにて、劇場版「銀河鉄道999」「さよなら銀河鉄道999-アンドロメダ終着駅-」の2作品通しのシネマコンサートが公演されたので行ってきました。
2月11日(木・祝)に大阪府堺市にあるフェニーチェ堺での大阪交響楽団「銀河鉄道999シネマ・コンサート」を見ているのですが、「さよなら銀河鉄道999-アンドロメダ終着駅-」シネマコンサートは初開催となります。東京の新型コロナウイルス感染状況も落ち着いていたので、車で上京前泊スケジュールで行ってきました。
宿泊したのが西武新宿駅の新宿プリンスホテルだったので、チェックアウトして朝10時ごろに東京オペラシティーに到着、開場までまだ1時間あるためビル内を散策。もちろん、オペラシティの入口も閉まっていますが、中では開場準備している様子が伺えました。
11時開場前から入場待ちの列が長くなりましたので、少しずらして会場内に入りました。まず目についたのは、「DolbyCinema 銀河鉄道999」のポスター。そこに書いてあるのは、「2022年1月14日 ドルビーシネマ版全国7館で順次公開」と書いてあるのですが、それ以上の情報もなく、コンサートホール内に入って詳細が分かるのでした。
今回のシネマコンサートは、来場特典としてクレジットカードみたいなオリジナルカード型記念チケットがもらえました。
ヘリオス酒造の「銀河鉄道999」ビールの紹介コーナーがポスターと現物が並んでおりました。メーテルさんと車掌さんのビールは発売中ですが、12月にはハーロックのビールとハイボールが新発売されるそうです。私も含めて皆さん、写真撮影を順番待ちしている状態でした。
さて、会場内に入りますとこじんまりとしたコンサートホールでしたがほぼ満席状態でした。大きなスクリーンにメーテルさんと「銀河鉄道999 シネマ・コンサート」が映し出されており、しばらくすると、「DolbyCinema 銀河鉄道999」のポスターの詳細がここで判明します。
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発車ベルが鳴動して鉄郎さんの声が流れます。
「あの名作が新たな映像体験へ」
と続き、地球をバックに「Dolby Cinema 銀河鉄道999」のタイトル。
本日が情報公開だったようで、新しく劇場版「銀河鉄道999」と劇場版「さよなら銀河鉄道999-アンドロメダ終着駅-」が映画館で上映されるという予告だったのでした。
「心を揺さぶる衝撃と感動がスクリーンに帰ってくる」
「若者は再び 未来へ旅立つ」
映像がきれいになって、音声もドルビーサラウンドで専用の上映館で、40年以上前の作品が公開されるというビッグニュース。 |
そして、それがBlu-rayになって5月に発売されるという、ここに来て初めて知る最新情報。この日から東映ビデオのYouTubeチャンネルでも同じ動画が公開されているとは知らず。ビックリな情報だったのでした。
大阪でのシネマコンサートと同じで、15分おきにメーテルさんのアナウンスが流れておりました。今回は東京公演ですので、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏。指揮は大阪でも一緒の栗田博文さんが担当します。12時30分、ブザーが鳴って、いよいよシネマコンサートの第1部が始まります。
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シーンとした緊張感が流れるなか、楽団の方々が続々と入場して、最後に指揮者が登場。会場内が拍手で迎えられて、いよいよ上映開始です。 |
オープニングの映像が流れて、自然に演奏も始まり違和感なく。城達也さんのナレーションが始まり、大阪でも見ていますが、ここでジーンと感極まるというかドキドキというか。 |
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今回座った座席がホールがこじんまりだったのか、すごく迫力ある演奏が聞けました。大阪のときは、つい映画を見てしまったのですが、今回は演奏者をなるべく見ようとみていましたが、やっぱり映画を見てしまいますね。
999号がトレーダー分岐点に到着したら20分休憩。
惑星メーテルの崩壊シーンで流れる音楽も生演奏での迫力で何回聞いても感動もの、そして、地球メガロポリスへ戻り、メーテルとの別れのシーン、999号を追いかけていく鉄郎。もう涙こらえられない状況でした。
城達也さんのエンディングのナレーションが終わり、そしてエンディング。ゆっくりタケカワさんが登場。主題歌「GALAXY
EXPRESS 999」フルオーケストラ生演奏。最後は場内のみんなで、歌に合わせて手拍子!最後はものすごく盛り上がりました。最後まで拍手喝采、指揮者や交響楽団の方々が退場するまで続きました。
第1部終了。そして、野沢雅子さんのアナウンスが流れてきます。
・・・ やぁ!僕は星野鉄郎。これで今日の上演の1作品目「銀河鉄道999シネマコンサート」は終わりです。次の「さよなら銀河鉄道999シネマコンサート」の上演は、17時からだよ。休憩の時は会場の外に出て行ってもいいんだけど、入口でチケットのチェックが終わったら座席に戻ってほしいんだって。999号の乗車と同じだね。・・・・ |
と、こんな感じの案内を鉄郎くん(野沢雅子さん)影アナでしゃべっておりました。どうやら、第二部はメーテルさんから交代のようです。 |
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今回、楽しみにしている演奏がたくさんありまして、交響詩「さよなら銀河鉄道999」の音楽を生演奏で聞くのは、「再会」はありますがほぼ初めてです。「メインテーマ〜新しい旅へ〜」、「謎の幽霊列車」、「再会〜LOVE
THEME〜」、「大宇宙への涯へ〜光と影のオブジェ〜」、「SAYONARA」の生演奏が非常に楽しみシンセサイザー演奏の「大宇宙の涯へ〜光と影のオブジェ〜」をフルオーケストラ演奏をするのかどうか、ここのシーンだけシンセサイザー演奏になるのかどうか、「さよなら銀河鉄道999」のフルオーケストラ演奏をすごく楽しみにしていました。
第二部が始まるまでの休憩時間に、鉄郎くんからのアナウンスが15分おきに流れます。それと、先ほど公開されたドルビーシネマのBlu-rayの販売と映画公開のお知らせが大きなスクリーンに流れるのを見ながら演奏が始まるのを待っていると、鉄郎くんの公演中の注意のアナウンスが流れると会場内が静かになり、楽団の方々が舞台へ戻ってきて会場内は拍手でお迎えします。そして、指揮者の再登場、第二部が始まります。
会場内が暗くなり、スクリーンにオープニングが流れます。メガロポリスでの戦闘映像が流れますが、オーケストラ演奏はまだ始まりません。指揮者を見ていると、楽譜が置いてある台の前にモニターらしきものがあり、それを見て指揮するタイミングを見ているようです。戦闘シーンが一区切りして、鉄郎と一緒に戦うパルチザン達が移動するシーンが始まると、オーケストラ演奏が始まりオープニングタイトルが流れます。
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YouTube「ADIEU GALAXY EXPRESS 999 in Concert HIGHLIGHT」より(PROMAX) |
今までの余り意識していなかったけど、劇場版「銀河鉄道999」は、オープニングから演奏が続いたけど、「さよなら銀河鉄道999」は、BGMが意外に無いシーンが多いんですね。オーケストラも演奏待機が多かったように感じます。
メーテルのメッセージカードから場面展開が一気に進むのですが、鉄郎がメガロポリスステーションに到着後、999号を見つけるシーンからソワソワしてきます。
「私ハ機関車C62ノ48。ボイラー内圧力上昇完了!全機構異常ナシ!出発進行!」 |
ここから「メインテーマ〜新しい旅へ〜」がハラハラドキドキな展開で演奏されます。鉄郎が999号に乗り込むシーンからカタパルトレールが崩れ、老パルチザンの鉄郎へのメッセージまで、鳥肌が立つほどの感動でした。車掌さんが鉄郎のパスを検札、メタルメナ登場、食堂車での食事、鉄郎のお風呂シーンまでBGMが無く、鉄郎と車掌さんとメタルメナの会話と999号の走行音で物語が進みます。ですので演奏者も待機が続きました。
車掌さんがお風呂に入っている途中、999号に黄色「減速信号」を現示して信号機が近寄って来て幽霊列車が登場、「謎の幽霊列車」の演奏が静かに始まります。
「999ニ告ゲル!支線ニ入リ本線ヲ開ケロ!コノ列車ノ進行ヲ妨ゲテハナラナイ。」 |
ここから徐々に演奏が盛り上がってきます。ここも私が好きなシーンなんですね。そして、惑星ラーメタルまでBGMが無く、鉄郎と車掌さんと列車の走行音で話が進んでいきます。惑星ラーメタルで楽しみなのは、駅でメーテルと再会するシーンに流れる、「再会〜LOVE
THEME〜」のピアノ曲がとても好きです。ミャウダーと駅前で別れてからメーテルとの再会シーン。もうジーンとくる音楽です。
惑星ラーメタルを出発して、黒騎士ファウストが登場するシーンまでBGMは無く、鉄郎とメーテル、車掌さん、黒騎士ファウストと走行音で話しが進みますので演奏者は待機です。
999号が臨時停車したコントロールセンターから緊急発車で流れるBGMは「過去の時間への旅」になるのかな。エメラルダスが登場してから惑星モザイクに到着前するまでBGMはありません。惑星モザイクで流れる「青春の幻影」もいい感じですよね。そして、鉄郎にメーテルが999号の終着駅は「惑星大アンドロメダ」と伝え、いよいよ一番気になっていた「大宇宙への涯へ〜光と影のオブジェ〜」の演奏となります。シンセサイザーで演奏されるのか、オーケストラの生演奏されるのか、すごくワクワクドキドキでした。
「今ノトコロ修正可能デスガ、何カガ999に作用シテイマス。何カワカラナイガ、右ノ方ニ、何カガアッテ強ク引キツケテイルノデス。恐ロシイ、トテモ私ハ恐ロシイ・・・」 |
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YouTube「ADIEU GALAXY EXPRESS 999 in Concert HIGHLIGHT」より(PROMAX) |
おう、オーケストラ生演奏で999号が惑星大アンドロメダへ進入するではありませんか!バックにシンセサイザーの音楽も聞こえるので、シンセサイザーの音楽にオーケストラの生演奏を重ねた感じですかね。カッコいい!いや〜素晴らしい!これだけ聞けただけでもコンサートに来て良かった!
そして、999号は惑星大アンドロメダステーションのホームに停車、黒騎士ファウストが出迎えて第二部前半終了です。会場内拍手喝采!鉄郎くんの休憩アナウンスが流れて、再度、ドルビーシネマ「銀河鉄道999」の宣伝がスクリーンに流れます。
休憩終了して、皆さん席に戻ります。コンサートに12時30分に開演して18時が過ぎて終演まであと1時間です。そして楽団の方々も配置について、次は「INTERMISSION」です。
「さよなら銀河鉄道999」の前半を振り返り、オリジナルの流れで後半へつなげるオーケストラ演奏。こちらも素晴らしい!拍手が起きて後半へ、黒騎士ファウストが鉄郎への永遠の命のすばらしさ、惑星大アンドロメダの解説から始まります。
ミャウダーのオルゴールが惑星ラーメタル、惑星モザイク、惑星大アンドロメダのシーンで流れますが、会場にいたときは生演奏している事には気づいておらず、後日、YouTubeのシネマコンサートのハイライトで知りました。すごいですね、再現度といいますかシーンに溶け込んでいたというか。
惑星大アンドロメダのシーンって意外にBGMが無く、メーテル女王が命の火を抜き取る工場のゲート前あたりまで静かに物語が展開、これ以降は惑星崩壊が始まるので演奏も忙しいかと。「崩壊する大寺院」から「サイレンの魔女」まで、戦闘衛星が999号展車が攻撃に会うシーン、ハーロックが救援に来るシーンなんかは、すごく盛り上がる演奏が良かったです。
時は流れ、メーテルは消えてゆく・・・
少年の日が二度と帰らないよう、メーテルも去って帰らない
人は言う、999は鉄郎の心の中を走った「青春」という名の列車だと
今一度、万感の思いを込めて汽笛が鳴る
今一度、万感の思いを込めて汽車が行く
さらばメーテル、さらば銀河鉄道999 |
惑星ラーメタルに戻ってメーテルとの別れ、鉄郎が地球に戻るシーンで流れる「再会」から「終曲〜戦いの歌〜」そして、エンディングへと流れるのが好きなんですが、これで「銀河鉄道999」が終わってしまうという、当時の寂しさも思い出しつつ、城達也さんのナレーションが流れて、本来ならばメアリー・マッグレガーが歌うのですが、日本人ボーカルの和田清香さんが歌いました。
いつ聞いても「SAYONARA」は名曲です。最後のスタッフエンディングロールまで、真っ黒な画面にスタッフ名を流すのではなく、作りこんで最後の「END」まで、「SAYONARA」の曲に合わせて、1作目の名シーンを流しながらオーケストラ演奏で終わる。素晴らしい!
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YouTube「ADIEU GALAXY EXPRESS 999 in Concert HIGHLIGHT」より(PROMAX) |
第1部の劇場版「銀河鉄道999」の開演が12時30分、途中2時間休憩が入り、終演が19時30分頃だったかな。超長丁場のコンサートは、東京まで上京して良かった。本当に良かった。新型コロナも流行していたけど、ちょっと落ち着いたタイミングだったので、緊急事態宣言も無く、観客席の制限も無かったので公演に行けてよかった。
東京フィルハーモニー交響楽団の素晴らしい演奏ありがとうございました。主催したPROMAXさんもありがとうございました。
再演してほしいですね。大阪公演で「銀河鉄道999」「さよなら銀河鉄道999」のシネマコンサートが無いですかね。コンサートのDVDまたはBlu-ray販売も期待したいですね。シネマコンサートも良かったですが、交響詩アルバムのコンサートも公演があるといいな。
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