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車掌室

車掌の乗務日誌 番外編

名古屋市科学館で「宇宙展2000」が開催され、日本宇宙少年団理事長の松本零士先生と文部省宇宙科学研究所の的川泰宣教授が「宇宙への夢」と題して講演会が開かれました。


銀河鉄道株式会社 車掌区 No.000
乗 務 日 誌 

2000年3月19日(日)   天候:曇

区長

 

主任

 

 名古屋市科学館にて特別展「宇宙展2000」が開催されました。世界最大級の隕石が触れると言うことで話題になっておりました。そのイベントを記念して、日本宇宙少年団理事長の松本先生と文部省宇宙科学研究所の的川泰宣教授との「宇宙への夢」と題して記念講演会が開かれました。
 この講演会は前もって受講希望者の申し込みがあり、抽選と言うことでしたがどうやら申し込みした人は全員当たったみたいです。この講演会に一緒に行ったメンバーは、同じ愛知県のぷうさんとプライダーさんと私の3人での受講でした。そう、受講なんです。ハガキには「受講票」と書いてあったんですよ。
 講演会が始まる前は、日本宇宙少年団の宣伝ビデオなんでしょうかね、団長の毛利さんが登場したビデオが流れ、理事長の松本先生が登場したときは、バックには「さよなら銀河鉄道999」の惑星ラーメタルでの鉄郎とメーテルの再会シーンが流れ、メガロポリスステーションをバックに走る999号のシーンなどちょっとした999の名場面が流れ、松本理事長の日本宇宙少年団の活動紹介などがスクリーンに流れました。入団のお誘いのビデオだったんでしょう、たぶん(^^ゞ それと、日本宇宙少年団名古屋支部結成のセレモニーも隣の名古屋市商業会議所であったみたいです。

松本先生(右)と的川教授(左)

宇宙展2000のチラシ

 名古屋市科学館生命館サイエンスホールというところでの講演会だったんですが、幸いにも席は最前列から2列目、真正面は確保できませんでしたがちょっと右よりの席を確保できました。
 私が聞く的川教授と松本先生のトークは、昨年9月の「松本零士大交響詩 幻想軌道1999」での「宇宙講演会」以来です。的川教授が松本先生を引っ張るという感じで講演会は進みました。まずは文部省宇宙科学研究所教授ということで、先日打ち上げに失敗したロケットについてのお詫びの言葉があり、成功して名付けられる衛星の名は飛ぶ龍と書いて「飛龍(ひりゅう)」と名付ける予定だったそうです。名古屋での講演と言うことで「飛ぶ龍と言うことで名古屋に縁がありますが・・・(笑)」と、ちょっと気を使ったところもありました。(でも、打ち上げに失敗しているから、こういう例えは逆効果のような気がしましたが・・・まぁ、そう思ったのは私だけでしょう(笑))
 ここ最近のロケット打ち上げ成功率が世界的に下がっているということで約10%が失敗しているそうです。「例えば、名古屋空港から火星行きロケットがあったとします。100便があったとして10便は失敗しますと言われると乗りますか?乗らないでしょう?」と、まぁ、こんな話もしてくれました。(^^ゞ
 松本先生はこれをフォローする感じで、失敗を積み重ねがら完璧とは行かないまでもレベルの高いモノを作って欲しいということをお願いしていました。
 日本人宇宙飛行士毛利さんの話に変わり、毛利さんの初めてのスペースシャトル飛行の時に一緒に飛んでいった松本先生の腕時計の話、「日本人宇宙飛行士は日本のロケットで飛んで行って欲しかった」という的川教授の話など、先日、2回目の飛行だった毛利さんに999のイラストを一緒に持っていったという話が出るかと思ったんですが、どうも毛利さんと帰還後、まだ会っていないと言うことなんでしょう、そう言う話は出てきませんでした。

宇宙について語る松本先生と的川教授

子供たちの質問に親切に答える松本先生

 「火星には火星人がいるのか?」と言う疑問から宇宙に興味が出てきたという松本先生の話から始まった、今回の講演会は受講者の大半が日本宇宙少年団の団員と言うこともあり、話が難しかったんじゃないかな?と思いましたが、時には笑いも出て和やかに講演会は進みました。
 会場内の笑いが出た話は、毛利さんが1回目のスペースシャトル搭乗と言うことで、松本先生の腕時計が一緒に飛んでいったときの話でした。まずは、毛利さんに敬意を払い「無事成功を祈ります」と次に出た言葉は「行け〜俺の腕時計!」と叫んだそうで(^^ゞ ここで会場内は爆笑でした。
 このときはTV画面に出てくる毛利さんの説明よりも、毛利さんの腕に付けられている自分の腕時計を説明するのに忙しかったとか・・・
 松本先生が「自分が想像したことは現実に起こっているが、予想より遅いのが宇宙開発」と言うことで、的川教授が「ここ最近のロケット打ち上げ失敗で予算が削られ開発に支障が出ないか心配」と言うことでした。

 松本先生の宇宙への夢と日本の宇宙開発の説明と専門的な話も出てきましたが興味がそそる内容でした。最後には受講した子供の質問にも丁寧に答え、「松本先生の子供頃はどんな子供でしたか?」とか・・・
 通学路の蜂の巣を襲撃して、そのあとに通学してくる人たちがハチに襲われ大変だったことなど・・・ハチの巣の襲撃の仕方とか(笑) まぁ、今の時代では「ハチの巣」もなかなか見つかりませんけどね。
 最初は子供には難しい話で展開した今回の講演会でしたが、最後は日本宇宙少年団の子供たちも楽しめるような講演会になり楽しい時間が過ごせました。 

銀河鉄道株式会社 様式4

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