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車掌の乗務日誌 番外編
第32回宇宙空間科学COSPAR総会開催記念 エアロスペースEXPO'98 
航空宇宙産業科学技術フェア'98 名古屋
第9回2005年日本万国博覧会シンポジウム・マラソン
「松本零士・秋山豊寛が語る夢・宇宙・未来」 レポート

銀河鉄道株式会社 車掌区 No.0000
乗 務 日 誌 

    平成10年7月19日(日)                             区長印 主任印
第32回宇宙空間科学COSPAR総会開催記念
 エアロスペースEXPO'98
 航空宇宙産業科学技術フェア'98 名古屋


第9回2005年日本万国博覧会シンポジウム・マラソン
松本零士・秋山豊寛が語る夢・宇宙・未来

第1部 基調講演「夢は宙(そら)に心は地球に」


 7月19日(日)名古屋国際会議場白鳥センチュリーホールにて、「宇宙空間科学COSPAR総会」という国際会議が開かれました。その中のイベントの一つで「愛知万博シンポジウムマラソン」にて、松本零士氏と秋山豊寛氏を迎えての基調講演がありました。
 東海地方の方は、テレビコマーシャルや電車の車内広告、駅掲示板等でご存じかも知れませんがポスターがあちらこちらに貼られていました。
 このイベントには先着400名に松本先生デザインのオリジナルTシャツがプレゼントされました。(このデザインは「天使の時空船 2巻」のカバー表紙の絵と同じです。) 基調講演の会場にはいるときにボタンの付いたリモコンみたいなものを渡されました。どうも、講演で質問されるアンケートに答えるものらしいです。
 第1部では、「私はこの時間は寝ぼけています・・・」から始まった松本先生は原稿の締切が迫っているにも関わらず自分の宇宙に対する夢を語ってくれました。まず、漫画家になる前は、天文学者や宇宙飛行士、探検家になる夢があったそうです。先生が言うには”諸般の事情”と言うことで断念し漫画家になったそうです。
 先生の漫画に登場するキャラクターには自分の願望、夢が託されているそうです。(そういえば、1000年女王に雨森博士と言う天文学者も出てきますね。)
 この基調講演を聴いて、先生の宇宙に対する思いがヒシヒシと感じ、所々で会場の笑いを誘うような話でした。
 今の世代に未来の宇宙をイメージする絵を描かせると、先生の世代は「ロケット」を描くのが多かったそうです。「ロケット」そのものが宇宙なんだそうです。それに比べ今の世代の子は、宇宙人や惑星に共存している動植物など、宇宙で生活している絵を描く子が多いそうです。 また、将来の夢ということで、今の子供たちのことを大変心配して居られました。先生の世代は死のうなんて思わなかったし、ナイフと言っても小刀でモノを削ったりするときに使うモノで、人を刺すなんては考えなかったと嘆いていました。もっと、未来に希望を持って夢を見てもらいたい。その夢が実現するかどうかは別にしてがんばって欲しいとも言っていました。
 さすがに宇宙関連の理事長や名誉館長を勤めているだけあって、宇宙の話は詳しいさらに夢も大きいです。原稿の締切に追われなければ、宇宙飛行士の飛行機での耐Gテストを受ける予定だったそうです。
 宇宙の話のほかにも、漫画に出てくるキャラクターの目の中の”星”は、先生の世代の漫画家が始めたんだそうです。それと、この前に日本テレビ系列「いつみても波瀾万丈」に出演したときのエピソードの訂正がありました。「1年間風呂に入らなかった 。」と言うのは友人の話であって先生は3ヶ月くらいだったそうです。会場内はここで爆笑!
 「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」などの作品の話は出てきませんでしたが宇宙という難しいテーマで子供にも理解できそうな話し方で、先生の宇宙への大きな夢が聞けて大変楽しい講演会でした。

 第2部の松本零士氏・秋山豊寛氏と司会者とのトークショーは、会場にはいるときに渡されたボタンの付いたリモコンで、質問に答える形でアンケートを採り、その結果でトークをするという、これもまた会場内が盛り上がる楽しいモノでした。先生は日本人初の宇宙飛行士でもある秋山氏に興味津々に宇宙船内での出来事などを質問していたのが印象に残りました。
 また、秋山氏も元TBSの報道をやっていただけあって、わかりやすくストレートすぎるほどの表現で公開されていない宇宙船内での出来事を話されていました。会場は大変盛り上がりました。

 今まで、先生のトークショーなど聞いていますが自分の作品とは関係ないテーマでの講演というのは初めてでした。何回の言いますが先生の大きな夢が聞けて大変よかった講演会でした。
 
(おわり)

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